新里善紀の癒し。







マンクス




しっぽがないことが特徴とされるマンクスですが、実はしっぽが完全にないタイプは全体の数割とされており、しっぽの長さは3タイプないし4タイプに分けられています。
完全にしっぽのないものをランピーと言い、ごく短いしっぽが折れたりねじれたりしているスタンピー、ボブテイルよりもやや短いしっぽがあるロンギーとありますが、ランピーとスタンピーのあいだにはランピーライザーというタイプもあります。
これは尾の骨の1~2節程度が残っているもので、注意してみないとわからない場合もあります。どんなしっぽの子猫が生まれるかは両親のかけあわせに関係がないため、それぞれの発現率は定まっていません。
マンクスには、全体が丸いという特徴もあります。
顔も手足も胴体も丸い、典型的なコビータイプです。
標準的な体重は3~6kg程度の中型の猫で、ダブルコートの短毛です。
なお、時々生まれる長毛タイプはキムリックという名前で独立した猫種として登録されています。
また、キャットショーに出陳するマンクスはランピーだけとなっています。


家族に対して親しみますが、他人には人見知りをします。
また、特定の家族をお気に入りにして、懐く傾向があります。
子どもの相手はあまり好きではないようで、自然に離れていることが多いようですが、一方で外敵に襲われた時など子どもを含め家族を守ろうとするなど、忠誠心の強い面があります。
賢く、自立心があり、活発でよく働くネズミ捕りのハンターでもあります。
マンクスは母猫が子猫に狩りや遊びを教えることがしばしばあり、学習能力の高さをうかがわせる猫です。


新里善紀。